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『え…?』
気が付いた時には時すでに遅く、俺―甘竜塔矢(あまたつとうや)は宙に投げ出されていた。
『さようなら~』
俺の背中を押した女の満面の笑みが、振り向きざまにはっきりと見えた。
『な…』
彼女の突然の行動に、俺は驚く事しか出来なかった。
《って…》
そのまま俺は、奈落の底へと落ちて行っ「ちょっと…どうしたんだい?」
「(?…ってあれ…?落ちてる感じが…?
あ、なーんだ、ただの悪夢…って)だぁっ!?」
勢い良く布団から飛び起き、俺は今までの事を思い出す。
た…確か俺、あの『異世界召喚されそうなイケメン』の彼女に呼び出せれて、それで…。
てか…、ドコだコ「突然起きるんじゃないよ…。びっくりするじゃないか?」…。
そこにいたのは咎めるように目を細めた、女中さんっぽい格好をした亜麻色髪の美人だった。
「あの…、どちら様で?」
なんか申し訳ない気持ちになりながら、俺が尋ねると…。
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