第13走

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「この世には属性が7つある事は知ってるよな?知らないなら今覚えろ。 んで、その属性にはそれぞれ2つの系統というものがあるんだが、知ってるやつは挙手」 「きょしゅ?」 「……手を挙げろ」 最初から完璧に、はやはり難しいが、それでも昨日よりは幾分かマシなのか授業に対する姿勢がまったく違う。 この問題はシアンの授業で習っていたのか、次々に手があがった。 「火属性は、蒼炎と爆炎!」 「そうえんって何だっけ?」 「あれだよ、あおいほのお」 「そこ、正解な。えーっと、確かサリシアと……それとカリア。ヨシュアも聞くのは恥じゃねーから、どんどん聞いてけ」 「はじ?」 「恥ずかしいことじゃないって意味だよ」 首を傾げるヨシュアにずっこけそうになるが、シアンが優しく教えてくれていた。 気を取り直して、火属性の横の2本の線に"蒼炎"と"爆炎"と書いていく。 それを繰り返し、すべての属性に2つの系統が埋まった。 火属性 _蒼炎系統 _爆炎系統 水属性 _氷結系統 _流清系統 風属性 _嵐舞系統 _音響系統 土属性 _植物系統 _地面系統 雷属性 _イカズチ系統 _紫電系統 光属性 _治癒系統 _防護系統 闇属性 _破壊系統 _吸収系統 「普段からちゃんと勉強してんだな」 「ったりめーだろ!」 「おれらバカだから、すっげーべんきょーして、しょーらいはギルドでゼロばんたいに入るんだ!!」 「オレはギルドマスターになる!いちばんかっけーもん!!」 「はぁ?!いちばんは"しょーめつ"に決まってんだろ!!」 「ハイハイ、落ち着け落ち着け」 どうやらこの子供たちは憧れてはいけない奴に憧れているらしい。 シリアはまぁいいとして。"消滅"は無理だろ。
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