第5章

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…その先に、お爺さんが。 そんな背は高く無い、が… 細い金縁の眼鏡をかけた、スッと背筋の伸びた様な人。 ただその出で立ちに…目を丸くする… 『相原さんですか?』 「はい。」 頭を下げた。 お爺さん。 「電話ではありがとうございます。近藤です。 こちらが、鈴ばあちゃんの孫の凜で…彼が…」 「天堂です。」 「アナタが…天堂君の…」 ハル君が会釈をした。 『早速ですが…相原さん、どちらがソレでしょうか。』 長方形の角の取れた形の横長のお墓。その横にまるで水子を祀った様な小さなソレを手の先で示す。 「コレですか…。」 とハル君。 それに答える様に、相原さんは話し始めた。 「円さんのお墓になります。永き間に、建物の補修、庭木の移動が進みまして…一度は掘り返しも考えたのですが、よくよく調べてみると、庭に埋められたままはマズいと、知り合いの埋葬と共に場所を作りココに眠っているそうです。」 ココに… 曾祖母が…? オマケの様にある。 お墓と見れば、そう見えなくもナイ。その程度。
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