第3章

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『題材は、首席が決められる事になっていたの。だから…迷わなかった。青い薔薇、マリア、天使。ベタだけれど、マリアを中心に3人?の天使を配し、青い薔薇を仏教画宜しく四隅に…三本づつ』 沙羅双樹が変化か… ヨーロッパ、キリスト教でも『3』という数字は好まれるようだ。 ”三位一体” 父なるの神・子なるの神・聖霊 結婚式のアレだ。 現在、過去、未来…もあるだろうか? そして、ソレを四隅に…『4』という数字もしかり。 四大元素。 世界は 空気、火、土、水 から出来ているとされた…。 『文句無く、私の提案は通ったわ。』 胸を張る母。 …ただただ、そんなものを見つけた母のパワーを思い知る。 やっぱり、凄い… 『さぁ!飲みましょう♪』 「ところで…ご主人とは?」 そこですよ、ソコ… 『あぁ… 夫? 全てを終えて、燃え尽きてね。リージェンツParkの薔薇を見に行ったの。薔薇はイギリスの国花なのよ~?知ってた~?』 ヤバい…酔ってる… しかも私の綿麻のサマーニットの胸に、貰ったピンクの薔薇の一輪を折って差す。 あ~~あぁ…
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