第4章

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優しく家庭的でイケメン。 違っていたよ? 真っ赤な嘘。 バーテンダーに、指でねバッテン作って… 「キミがOKなら、部屋取ってあったんだ。」 それをキャンセルする為のサインだった…そう言った。 話しの流れの中でナチュラルに 口説き始めた。 「何でも自分の思う通りになると思っているんですか!?」 自分を呪う様に存在を無くし…生きて来たワタシに、何を言う。 …ワカラナイんだよね。普通の人には。 こんな苦しさは。 消えてしまえ… お前も消えてしまえ… 確かに、思ったよ。 バッテンの後、タクシーが呼ばれて…最後だからと、ハグをしようて手を伸ばしたんだ。 だから手を伸ばした野尻さんが悪い。 だから… ワタシは悪く無い… 少し身体を傾けたダケ。 体温は少し感じたかも。 シャツの上から…. ワタシは悪くナイ。
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