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優しく家庭的でイケメン。
違っていたよ?
真っ赤な嘘。
バーテンダーに、指でねバッテン作って…
「キミがOKなら、部屋取ってあったんだ。」
それをキャンセルする為のサインだった…そう言った。
話しの流れの中でナチュラルに
口説き始めた。
「何でも自分の思う通りになると思っているんですか!?」
自分を呪う様に存在を無くし…生きて来たワタシに、何を言う。
…ワカラナイんだよね。普通の人には。
こんな苦しさは。
消えてしまえ…
お前も消えてしまえ…
確かに、思ったよ。
バッテンの後、タクシーが呼ばれて…最後だからと、ハグをしようて手を伸ばしたんだ。
だから手を伸ばした野尻さんが悪い。
だから…
ワタシは悪く無い…
少し身体を傾けたダケ。
体温は少し感じたかも。
シャツの上から….
ワタシは悪くナイ。
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