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でも何故!?
「少しづつ…取り込みました。解毒成分をです。勿論、身体に無理の無いギリギリの範囲でですが。
ただそれは物質的な部分で、全てとは言えないんです。
それに…今回は、今迄とは違います。鈴さんが自分が生きているうちに全てを終わらせたいと…そう仰ったのです。」
真剣な眼差しで…指先から手を握り
「貴女は、最初オカシイとは思いませんでしたか?キスしても…こうして手を触れても大丈夫なことに。」
激しくうなづく。
「鈴さん、そして紗英さん…出来る限りの努力をして来ました。自分を生きる為です。愛する人を愛し…失わない為にです。それが…理不尽な形で亡くなった曽祖母、円さんへの祈りの形だったのでしょう。呪いに対する祈りです。
自分の出来る事しか出来なくても、その人を愛する想いは、神に通じ…呪いは弱まって来たのだと思われます。
貴女は危うく、毒に潰され…自分をも亡くす所でしたよ。凜さん。
鈴さんの弱り具合も、その為です。彼女は本当に命そのものが危なかったのです。」
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