【Fake Ⅱ】†side xxx†

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――みんなみんな……アンタのせいだ。 『話って何?悪いけど俺、用があるんだ』 そっけなく愛想笑いを浮かべるひとに。 『――君っ!俺っ……好き、なんだ』 ――俺は夢中で。 だから、気が付かなかった。 『好き……です』 膨れ上がった想いは、止められなくて。 『俺っ……』 俺の事なんて、最初から眼中に無い相手に――気が付かなかったんだ。 『好き……』 苦しくて、ただ気持ちを伝えて――満足したいだけだった。 ――だから。 気付いたら、想いを伝えてしまっていた。 ――時間を巻き戻せるなら……。 ……殺してやりたい。 『あの頃』の自分を、ね?
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