*リカの憂鬱*

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そんな可愛げのないあたしは、 「お前、何泣いてんだよ?」 なんて言われて、 初めて自分が泣いてることに気付かされた。 それでも、 「はぁ!? バカじゃないの? 泣いてなんかないわよっ!」 認めるなんてことは、悔しくてできる訳もなく……。 「解ったよ。解ったから落ち着けって」 「バカ! どうして勝手に居なくなったりしたのよ? ただの商品のあたしには、言う必要ないとでも思ったんでしょ? ひとのことバカにして。 子供ができたってホントなの? 前に、女なんて興味ないって言ってたから、ゲイだと思ってたのにぃ……。 このカッコつけ、スケコマシ」 半身を起こして、 泣きながらメチャクチャなことを言うあたしのことを、 憲ちゃんが抱きしめて背中を擦って宥めてくれていた。 「お、お前、俺のこと、ゲイだと思ってたのかよ…」 スッゴく、呆れた声を出しながら……。
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