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眩しいくらいの光が葉の間を縫って差し込む
初々しかった葉は
しっかりとした緑になり
時々心地よい風を送ってくれる
汗ばんだシャツをめくって君の手を取る
透けて見える制服から目を反らし
わざとらしく空を見上げる
両脇に立った木は凛々しく構え
今日も大きなトンネルを作っている
この道をずっと歩く僕達を見下ろしながら
誰かに見られているのも承知で
あの時の木に君を閉じ込める
艶やかな髪も甘い香りも
全てはみんな僕のもの
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