第4話

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▽灯視点 ピンポーン 家のチャイムがなる。 まだ、朝早くて起きているのは俺だけだ。 秋斗は昔からの知り合いで、朝が弱いことは知っていたけど、彼方も起きるのが苦手らしい。昨日も、昼寝して起きてこなかったからな。 ガチャ 「おう、おはよう灯」 ドアを開けると、そこには義人さんがいた。 「あ、おはようございます。今日なにかありましたっけ?」 立ち話も失礼なので、リビングまで義人さんを通す。 ソファに座ってまた義人さんは話しだした。 「昨日、言い忘れてたんだけど、これからレッスンあるんだわ。わりい」 そういって義人さんはなにも悪びれもなくにやっと笑った。 「ちょ、何時からですか!?秋斗も彼方もまだ寝てるんですが」 「ん?8時半から」 時計を見ると8時を指していた。 「あと三十分しかないじゃないですか!二人起こしてきます!」 「じゃあ、俺は車にエンジンかけて待ってるわ」 義人さん案外いい加減な人だった。 そう思いながら俺は階段を上がって自室のある二階へ行った。
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