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▽灯視点
ピンポーン
家のチャイムがなる。
まだ、朝早くて起きているのは俺だけだ。
秋斗は昔からの知り合いで、朝が弱いことは知っていたけど、彼方も起きるのが苦手らしい。昨日も、昼寝して起きてこなかったからな。
ガチャ
「おう、おはよう灯」
ドアを開けると、そこには義人さんがいた。
「あ、おはようございます。今日なにかありましたっけ?」
立ち話も失礼なので、リビングまで義人さんを通す。
ソファに座ってまた義人さんは話しだした。
「昨日、言い忘れてたんだけど、これからレッスンあるんだわ。わりい」
そういって義人さんはなにも悪びれもなくにやっと笑った。
「ちょ、何時からですか!?秋斗も彼方もまだ寝てるんですが」
「ん?8時半から」
時計を見ると8時を指していた。
「あと三十分しかないじゃないですか!二人起こしてきます!」
「じゃあ、俺は車にエンジンかけて待ってるわ」
義人さん案外いい加減な人だった。
そう思いながら俺は階段を上がって自室のある二階へ行った。
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