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最初に起に行ったのは秋斗。
彼方は二人係じゃないとなんとなく起きない気がした。
ガチャッ
ノックもせずに秋斗の部屋へ入る。
案の定、秋斗は熟睡中。
「おい、秋斗起きろ」
秋斗の体を軽く揺する。
「んーーーあと、5分・・・」
とてもベタな寝言を言い、掛け布団に潜り込んだ。
俺は、部屋の電気をつけ、カーテンを開け、窓を全開にし、掛け布団を剥ぎ取った。
バサッ
しばらくそのまま放っておく。
まだ3月下旬なので窓開けっぱなしの掛け布団なしは寒いはず。
「さみぃっっっっっ」
そう言って秋斗は飛び起きた。
「おはよう。秋斗。これから事務所の方行かねえとだから早く着替えろ。そしたら、彼方起に行くぞ」
「お、おう・・・」
秋斗はまだこの状況が飲み込めていないのかキョトンとした顔で返事をした。
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