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社長室をノックして中に入ると、案の定おばさんは喜んだ。
「似合ってんじゃない!」
「自分でもびっくりだよ」
「アイドルになってくれる気になった?」
「・・・もうこうなったらなるしかないでしょ。おばさんもわたしのこと何が何でもアイドルにする気でしょ?」
「あたりー」
おばさんは満面の笑みを浮かべた。
「今後の話なんだけど」
おばさんはいきなり真剣な顔に戻るなり話しだした。
「日菜に聞いたと思うんだけど、転校するんだよね」
(なんでおばさんが知ってるんだ・・・)
「そうだけど。父さんの転勤でアメリカに」
「それ、あたしの差金」
「は!!!!!!!!!?」
「お父さんの会社、この会社の傘下でアメリカ支社にってもらおうと思って。日菜も行くって言ってたわよ」
日菜というのはわたしの母さんだ。
「え!!!!!!!!!?わたしは????????」
「あなたは、またこの会社の傘下なんだけど、『綺堂学園(キドウガクエン)』っていう芸能科のあるところに入ってもらう予定。手続きとかもろもろ私がやっておいたわ」
「そ、そう・・・。ありがとう」
(なんだかしっくりこない・・・)
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