episode 150  彷徨うオフィーリア

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真っ白な寝間着が泥だらけになるほど引きずって だいぶ遠くまで来た。 見慣れた屋敷の庭がいつしか 出口のない森のように僕の目の前に広がる。 しばらく現実逃避するように 僕は辺りの花々を摘んだ。 無心で花の冠を作る。 出来上がったら望のところへ届けよう。 今からでも遅くない。 きっと喜んで戻ってくるさ――。 刺のある葉で指の先が傷だらけになっても 僕は構わず花輪を編み続けた。 だけど――。
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