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「歩!」
俺と反対側の改札の方から歩み寄って来た声に驚いて足を止める。
……は?
まさかこんな場所で会うとは思ってもいなかった人物なだけに、思わず動揺してしまった。
何故だ?こんな時間に。
しかしその人物は当然のように俺に歩み寄って微笑んでいる。
戸惑いを隠せない俺は、思わず左右をキョロキョロと見回してしまった。
まさか、その様子を目撃している人物が俺の後ろにいたなんて思いもせずに────。
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