第12章 禁断の封印

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まるで死者への冒涜のよう。 『蒼ちゃん 出会って間もないけれど 君がいなくちゃ僕はおかしくなりそうだ』 邪まな目論見で 愛の言葉がつづられた手紙を 出会った頃から順を追って辿る。 『蒼ちゃん 君は僕の宿り木。 君がいないと僕は一時も心の休まる間がない』 死んだ恋人の心を もう一度踏み躙るようで胸が痛んだ。
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