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「何度警察に駆け込んだって無駄だ。同じことなんだよ。接近禁止命令?ちゃんちゃらおかしいぜ。何したってこいつが俺んとこに戻ってくるんだ。おちょくってんだか寂しいんだか知らないが、ご覧のとおり――。ね、こんなのいつものことなのさ」
犯罪者が――。
我が物顔で由良の肩を抱き
無表情な唇に
そっと煙草を咥えさせる。
ゆっくりと煙をくゆらせた由良は
「やめて」
肩に回された邪魔な手を撥ねつけて
ようやく僕の方を見た。
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