第12章 禁断の封印

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「怖いね、発情期の雌は」 立ち上がる由良の尻を叩き 挑発的に笑ってみせるナナ――。 「なんだとっ……!」 しらっとシャツを羽織る 本人を差し置いて。 僕は――。 自分の獲物を取り返そうと 躍起になる雄そのもの。 「おまえっ……!」 今にも飛びかからんばかりの 唸り声を上げる。
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