第12章 禁断の封印

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言うとそのまま 由良はサチにそっくりな横顔で――。 壁に掛けられた 同じくサチにそっくりな 己のポートレートを見上げた。 「愛しちゃいないよ……あんたたちのことなんか」 祈るような純なポーズで 憎まれ口を叩く。 慈しむように愛しげに 額縁に指を這わせながら――。
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