第12章 禁断の封印

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その姿はまるで 水際から己の姿を覗きこむナルキッソスだ。 美しい身体が 可憐な水仙に化けるぐらい長いこと 由良はそうして サチの面影を見つめていた。 「死んだ奴しか見えないのか……」 たまらなくなったのは 僕だった。
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