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空はすっかり闇に覆われている。
時刻は21時30分。
東京都内某駅近くのバス亭。
私は愛車であり、長年連れ添った相棒であるこの大型バスとともに予約客たちを待っていた。
出発は22時。
私はバス会社に勤務しているバスドライバーで、
今夜は東京から某県庁所在地間を真夜中に走る。
つまりは、主な客層が
学生や、移動費を安く当てたいという者たちという夜行バスである。
繁忙期でもないこの時期の予約客は8人。
残り30分の間にこの者たちが時間通り来ることを祈って、私はタバコへと手を伸ばした。
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