双子との再会

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校門を出てしばらく歩くと大通りに出る。そこで桜が何かに気がついた。 「あ、伸二君だ!」 「え?」 桜が指差す方に伸二がいる。桜は嬉しそうに伸二に声を掛けようとした。このままだといつか伸二にお姉ちゃんが取られてしまう。 昔からそれが怖かった。だから、紅葉は…… 「ダメお姉ちゃん!」 「え?」 桜が声を掛ける前に紅葉が止めに入る。桜は首を傾げて固まった。紅葉は震える声でこう言った。 「伸二には好きな人がいるの……だから、伸二はダメ……」 紅葉が桜についた初めての嘘だった。
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