双子との再会

10/16
前へ
/53ページ
次へ
5 『そうなんだ……知らなかったな』 『だから、伸二はダメ』 『伸二君に好きな人か……じゃあ、その恋は応援してあげなきゃだね!』 『え?』 お姉ちゃんはあの時そう言った。なんの迷いもなく、伸二の恋を応援すると言った。紅葉にはそれが理解できない。好きな人の恋を応援するなんて、どう考えてもおかしい。 だが、桜はそれが出来る。いや違う……伸二の恋を応援できる程に伸二のことが好きなのだ。 「なんでなの……?」 なんで、そこまで伸二のことを好きになれるのだろう。 「分からないよ……」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加