17人が本棚に入れています
本棚に追加
5
『そうなんだ……知らなかったな』
『だから、伸二はダメ』
『伸二君に好きな人か……じゃあ、その恋は応援してあげなきゃだね!』
『え?』
お姉ちゃんはあの時そう言った。なんの迷いもなく、伸二の恋を応援すると言った。紅葉にはそれが理解できない。好きな人の恋を応援するなんて、どう考えてもおかしい。
だが、桜はそれが出来る。いや違う……伸二の恋を応援できる程に伸二のことが好きなのだ。
「なんでなの……?」
なんで、そこまで伸二のことを好きになれるのだろう。
「分からないよ……」
最初のコメントを投稿しよう!