双子との再会

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6 お昼休み、俺は購買へと向かって歩いていた。だが、広い校舎のため、どこに購買があるのかわからない。それ所か自分が今どこにいるのかも分からなくなってしまている現状。完全に迷子だ。 「う~ん……多分こっちのような気がするんだけど」 取り敢えず右に向かって歩き始める。だが、一向に購買は見つからない。それ所か人気がなくなってしまって道を尋ねることもできない。俺はそんなに方向音痴だっただろうか……こうなればヤケクソだと適当に歩いてみる。 するとやっとの思いで職員室を見つけた。これで購買の場所が聞ける。 俺はノックをして職員室に入った。 「失礼します……購買の場所を」 「伸二君?」 聞き覚えのある声。俺は声の方を見た。そこにいたのは茶色い髪を腰まで伸ばし、赤いリボンで右側を結んだ可愛い女の子、優姫桜だった。 神様のささやかなプレゼントなのか、購買まで桜が案内してくれるということになり、俺は思わずスキップしたい気持ちになる。 そして、購買を見つけ俺は無事焼きそばパンを買うことに成功した。 「ありがとうな、マジで助かった!」 「どういたしまして!」 桜は笑った。この笑顔を見られるだけで俺は本当に幸せだ。 桜はなぜか人差し指と人差し指を合わせて恥ずかしそうに俺の顔を見つめてくる。 「どうした?」 「良かったら……その、一緒にお昼ごはん食べたりとか……ダメかな?」 おい、何だこの展開は……これはさすがに幸せすぎる。何か裏があるに違いない。ドッキリ?もしかしてカメラでも仕掛けてあるのだろうか。思わずカメラを探してキョロキョロしてしまう。ドッキリではないらしい。 「じゃあ、その……一緒に食べようかな」 「うん!」
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