第1章

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この屋敷の最初の住人は四人家族だった。この家族は周りには仲の良い家族だと思われていたが、本当は違った。 この家では虐待があったのだ。この夫婦の長男は床下収納庫に閉じ込められ、何日もろくに飯を与えられず、収納庫にいた虫を食べていた長男はいつしか生き絶えてしまった。その事実を知ってしまった夫婦は周りに悟られないように次男や他のものに長男は出稼ぎに行って帰ってこない、と伝えたのであった。 そうして、長男の存在が忘れられてきたころ、この家では不思議なことが起こるようになった。床下からすすり泣く声がし、ポルターガイストが起こるようになった。 三人の家族はこれを気味悪がり、この家と床下の長男のミイラを残して引っ越してしまった。
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