第2章

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第2章

最初の住人は四人家族だった。一見仲の良さそうな家族だが、母親が長男を虐待しており、しまいには床下収納庫に閉じ込めて飢え殺してしまった。長男がなくなった後、その屋敷ではポルターガイストや長男のすすり泣く声が聞こえるようになり、気味悪がった家族は逃げるようにして屋敷を去っていったのである。 次にこの屋敷を訪れたのは見目麗しい娘と、年老いた父であった。この父と娘は大変仲が良く、周りからも仲がいいと評判だった。 しかしある日、2人で昼食を食べているとき、娘が突然父を毒殺してしまった。 三番目は身長の高い女と、力のある女の2人姉妹だった。この2人はミートパイと魚を焼いている最中に喧嘩をし、揉み合いながらお互い殺し合って死んでしまった。 四番目は奴隷商人だった。数々の奴隷を売っていた商人だが、この商人は溺死していた。腹の中にはたくさんの石と水が入っていたらしい。だが、この屋敷には水辺なんてないし、奴隷達にも手錠が付けてあったため、とても捜査は難航した。 五番目の住人は、今住んでいるあの老婆である。
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