第3章

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「面倒なことになったねえ。あいつ本当に死んじまいやがった。たった1週間飯あげなかったくらいで死ぬなんて本当にゴミだね!」 「なぁ、ディランの遺体はどうするんだよ。死んでしまったのは仕方ないが処理をどうする。」 「そんなんどうもしないよ!あんなのなんてネズミや虫に食われてしまえばいいんだ!そうでもしないと誰かの役にたてないんだよあいつは!でくのぼうだからね。」 「流石にそれは駄目だろう。なんとか山に埋めたりとかは出来ないのか?」 「そんなにディランを供養したいならあんたがやればいいじゃないか!」 「おい。そんなこといったって…」 ガタガタ…ガタガタ… 「揺れてるぞ…地震か?おい、ジェフは大丈夫か!?」 「ア、アタシ見てくるよ!」 … 「ジェフ!大丈夫かい?」 「あ…おっかさん…」 「どうしたんだい!?そんな青い顔して…?」 「おにいちゃんの…おにいちゃんの鳴き声が床下から聞こえるんだよ…ねえ、おにいちゃんは本当はどこにいるの?」 「おにいちゃんは出稼ぎにいってるっていったろ?おにいちゃんの鳴き声がするなんてくだらない嘘をつくんじゃないよ!」 ーうっ…おっかさん…ごめんなさい…ごめんなさい…ー 「!?」 (なんでディランの声がするんだ…あいつは昨日死んだはずじゃ…?) 「おっかさん…?おにいちゃんは死んだの…?」
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