第1章

4/4
前へ
/4ページ
次へ
ドンッ、ドンッ よっちゃんは握りしめた拳の下を、僕の机に向け涙を流しながら何度も叩きつける。 「先輩っ!なんで私はこんなに間抜けで馬鹿なんすかっ!?」 さぁ、、何でだろ、、 「何で私はこんな子に育ったんすかっ!?一体誰がこんな子に育てたんすかっ!?」 さぁ、、何でだろ?、、 後、育てのは君の親。 「どうして私はこんな目にばっか遭うんすかっ!?何にも悪い事してないのにっ~~!!」 そんな目に遭うような何かを、持ち合わせているとしか言えない、、 そして、悪い事はしてないけど、蓋の締まっていない水がたっぷり入った容器を、ガンガン振るという馬鹿はやった、、 「一体私が何をしたというんすかっーー!?」 だから、馬鹿みたいにタップタプの水が入った、蓋の締まっていない容器を、馬鹿みたいに振り回して、馬鹿みたいに水を被るという馬鹿をやったんだってば、、、 よっちゃんは最後に強烈な泣き声をあげる。 「うびゃしゃーーー!!」 うびゃしゃー!って、、 女の子の泣く姿が、こんなに可愛くなく、可哀想に思えないのは、僕の男としての器が小さいのか、それとも、よっちゃんがハイパワー過ぎるのか、どっちだろ、、? 思えば、よっちゃんと初めて出会った日から後数ヵ月で一年位になるのか、、 その間、よっちゃんは今みたく色々なハチャメチャっぷりを見せてきた、、 正直、びしょ濡れになるより酷い、普通なら心が折れそうな事が、前にも山ほどあったのに、今さらというか、今頃になって、、 君のハートは、、 「なんで、、びしょ濡れなの、、?」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加