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現在は放課後、、
よっちゃんの気配がするが、、
バタバタという足音は聴こえてこない、、
代わりにツカツカと静かな音が、廊下から響く。
ガラガラ、教室の扉がゆっくり開いた。
そこには、よっちゃんがいたのだが、、
「チョイッす、、先輩、、私、、っす、、」
恐ろしく低いテンションで教室に入ってきたよっちゃんに、僕は、驚きと疑問を含んだ言葉を発する。
「なんで!びしょ濡れなのっ!?」
よっちゃんは髪から水滴が滴り落ちるほどびしょびしょだ。
着ている白いセーラー服まで透けてしまっていて、僕は恥ずかしくなり思わず目を反らさ、、、なかった、、
透けて見えているのは下着ではない、、
どう見ても、、スクール水着だ、、
なんでスク水!?
今は雪が降っていないとは言え、11月だぞっ!
もしかしてよっちゃんは、日常的に下着の代わりにスク水を着用してるのか、、!?
そんなわけない、、
多分びしょ濡れなのと関係があるのだろう。
なんで僕は一人で勝手に盛り上がってしまったのか、、少し冷静になる。
よっちゃんが、僕の机の前まで歩み寄り、語り始める。
「先輩、、、私は将来、忍者になる事を夢見て、その為に日々修行に励んでいたんす、、」
どこか遠くを見ながら喋る。
へぇ~、、忍者か、、、
くのいちを目指している、とか言わないあたり、そういう系統のアイドルに成りたい訳じゃ無いみたいだ、、どうやら本気らしい、、、、
、、、えっ!! 忍者っ!?
なんで忍者っ!?
将来、目指すものがあって、それに向かって努力するなんて偉いじゃないかと、普通に感心してしまっていた。
別に否定はしないが、、
よっちゃんの将来が不安になってきた、、
とにかく、将来忍者になるの下りから、びしょ濡れになる要素が感じられない、、いや、ちょっとはあるかもしれないが、取りあえず、もう一度質問する。
「なんで、、びしょ濡れなの?」
後、なんでスク水?
よっちゃんは背中に手を回しゴソゴソとし始めた。
そして、僕の目の前にある物を差し出す。
「はい、、これ、、じゃん、、、」
!!?
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