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でっかぁっっ!!!
よっちゃんが背中から出したのは、デカイ容器だ!
ウォーターサーバーとかに使う、水の入る透明な容器、普通のペットボトルのデカイバージョン。8リットル位入りそうなヤツ。
何処に隠してたの!?
よく見ると中身は空っぽだが、さっきまでは水が入っていた様だ。水滴が残っている。後、気になる点が一つ、蓋がない。
容器を差し出したまま、よっちゃんは説明をする。
「先輩、、私はまず、素人でも覚えやすく、扱い易い、水遁の術を修得する事に決めてたんす、、」
、、水遁の術が初心者向きだなんて初めて知ったよ、、
「これを覚えて、私は下忍としてスタートをきる、、そんな予定だったんす、、」
つまり今のよっちゃんはまだ、忍者予備軍ということなのか?
「私は、術を行う手順として、水に空気を含める作業に取り掛かったんす、、」
「こんな風に、、」
よっちゃんは手にある容器を上下に激しく振る。
水遁の術に、そんな手順があるなんて初めて知ったよ、、
「そしたら、、こんな目に、、」
クッ、っとよっちゃんは唇を噛みしめ、
「まさか蓋が締まっていなかったなんて思わなかったっす!」
悔しげに言う。
容器を見た時点で、僕には予想がついてはいたが、、なんてしょうもない、、
「ずぶ濡れになるなんて、、想定外だったっす!!チクショーッ!」
ここで一つの疑問が生まれた。
想定外、、?
濡れる事を予想して、スク水を着てたんじゃないのか?
じゃあ、なんの為のスク水!?ねえ?なんでっ!?
気になってしょうがない。
一旦、落ち着くことにした。
それにしてもだ、、
よっちゃんは何故、途中で容器を振る事をやめなかったのか?
水を1リットルかぶった位では、あれだけびしょ濡れには普通ならない。
つまり、容器の中身が空になるまで振り続けたということだ、、
きっと振っているうちに、テンションが上がって楽しくなっちゃったんだろう、、お馬鹿過ぎる、、
そんな事を考えていると、、
よっちゃんは急に膝をガクッと落とし、僕の机にうなだれる。
そして、、
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