不良デビュー

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 不良になると決めたはいいが、どうすればいい? そう思った俺は、もはや人生の参考書と化した不良漫画を開くのだった。 「なるほど、髪ねぇ?」 その日俺は美容院にて、髪をアッシュ(銀色)にした。 髪を洗い流してもらい鏡を覗き込むと、そこには生まれ変わった自分の姿があった。 「おぉ……まんま不良やんけぇ」 テンションの上がった俺はどこの言葉とも知らぬ方言を発していた。 そしてピアスホールを3つ、左耳に開けた。 軟骨はマジで痛くて、正直泣いた。 耳のケアは大事らしい。
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