……嫉妬。

……その日私は。
同じゼミの男の子と
レポートの相談をしてた。

「……でさあ。
これってどういうことな訳？」

「ああそれは……」

大学近くのオープンカフェ。
週末だからかそこそこ人は多い。

「そういうことか！
やっとわかったわー。
サンキュ、御嶋」

「どういたしまして」

これからバイトに行くっていう、
内山くんとカフェを出て別れる。

駅に向かいかけた私の前に、
……誰かが立ち塞がった。

「……？」

私よりも背の高いその人を見上げると、
彼氏の教祐（きょうすけ）くんだった。

「……ちょっと来い」