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「……なあ。
おまえ、俺のことどう思ってるの?」
見上げると、
ちょっと怒ったみたいな宮下くんの顔。
片腕は完全に、
私の行く手を塞ぐように壁に付いてる。
……これが所謂、
「壁ドン」状態だってことはわかる。
「なあ、どう思ってるの?」
怒ったようにそういわれ、
私はただ、
涙目で見上げることしか
できなかった……。
その日の放課後、
学級日誌を書きながら
私は友達と話してた。
「もう、小夜(さや)、
適当に書いて早く帰ろーよー」
「そういう訳にはいかないでしょ。
ちょっと待ってて。
すぐ終わるから」
「えー、待てなーい」
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