放課後、渡り廊下。

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「わかった。 昨日、お父さんから お小遣いせしめたから、 帰りクレープ奢ってあげる。 だからおとなしく待ってて」 「わーい、やったー」   やっとおとなしくなった 由羽(ゆう)にため息つきつつ、 日誌を埋めていく。 私だってこんな面倒なこと、 早く終わらせてしまいたい。 「そういえば宮下の奴、 小夜に日直の仕事押しつけて どこ行ってんの? もう帰った?」 「宮下くんは部活が忙しいんだよ。 大会近いし」   同じクラスの宮下くんは 弓道部の主将をしてる。 地域で行われる大会まで あと一週間を切ってた。 「ふーん。そういや、さ。 この間、宮下の奴、 一年に告白されたらしいよ?」 「……そう」
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