放課後、渡り廊下。

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「私からしたら、 ただの陰険眼鏡にしか 見えないんだけど。 どこがいいんだろーねー?」 「……宮下くんは陰険じゃないよ」 「小夜?」 「……なんでもない」 「なんでもないって……もしかして、 宮下のこと、好き、なの?」   意地悪く、由羽が私の顔をのぞき込む。 「好きなんかじゃないよ! 宮下くんのことなんか、 なんとも思ってないんだから!」 「真っ赤になって小夜可愛いー。 はいはい、なんとも思ってない、ね」   にやにや笑ってる由羽にむかつく。 でも、顔が赤くなってることは確かだ。 「ほんとに なんとも思ってないったら!」 「はいはい。 そういうことにしとこうね」 「由羽の莫迦! もうクレープ、奢ってあげない!」
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