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「ごめん!ごめん、小夜!
それは許して!」
「どうしよっかなー」
慌てふためいてる由羽にすっとした。
……まあ。
もともと今日は
クレープ奢るつもりでいたんだし、
ちゃんと奢ってあげるけど。
そんな私の気を知らず、
必死で私の機嫌を取ろうとする由羽は
いい気味だと思う。
ちょっとにやにやしながら
日誌の残りを埋めていた私は、
……こんな私たちのやりとりを
聞いてた人がいたなんて、
思いもしてなかった。
「じゃあ、出してくるねー」
「うん。下駄箱で待ってるね」
「わかったー」
教室を出て職員室へと急ぐ。
あれから五分くらいで
日誌を書き終えた。
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