放課後、渡り廊下。

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「ごめん!ごめん、小夜! それは許して!」 「どうしよっかなー」   慌てふためいてる由羽にすっとした。 ……まあ。 もともと今日は クレープ奢るつもりでいたんだし、 ちゃんと奢ってあげるけど。 そんな私の気を知らず、 必死で私の機嫌を取ろうとする由羽は いい気味だと思う。 ちょっとにやにやしながら 日誌の残りを埋めていた私は、 ……こんな私たちのやりとりを 聞いてた人がいたなんて、 思いもしてなかった。 「じゃあ、出してくるねー」 「うん。下駄箱で待ってるね」 「わかったー」   教室を出て職員室へと急ぐ。 あれから五分くらいで 日誌を書き終えた。
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