放課後、渡り廊下。

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「……それに?」   窺うみたいに宮下くんが私の顔を見る。 ちょっと 叱られたわんこみたいな顔が可愛い。 「私は宮下くんのこと…… 好き、だよ?」 「それって……」 「もう、 私にあんなことしといて鈍いなー。 私は宮下くんのことが 好きだっていってるの」 「白坂!」   名前を呼ばれたと思ったら、 宮下くんに抱きしめられてた。 顔が熱い。 心臓がドキドキする。 でも見上げると、 いつもはクールな宮下くんの顔も 赤くなってた。 「宮下くん!は、離して!」 「どうして?」   きょとんとした顔で 私のこと見下ろしてますが……。
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