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リデアはため息をしながら兄と呼ぶ男に訪ねながら紅茶を口に含む。
「その独身の人って男の人?」
「いや、女」
──ゴホッ!
リデアは驚いた瞬間咳き込んでしまい落ち着くまで待った。
「お、女の人って!! お、お付き合いしてるの?」
「いや、全然」
「え?」
「尊敬と敬意はあるが、その人は魔術師だよ」
「それじゃぁ、余計に邪魔じゃないの?」
「今の時期は大丈夫だろ」
「何で?」
「魔術師の研究発表や魔物の活動時期とも違うからな」
「そっか……」
「どちらにしても迷惑です……」
「まぁー、小さな雄のファミリアがいるから大丈夫だ」
「そうかな?」
「あぁ」
兄と呼ばれる男はリデアの様子を見ると
「もうそろそろ大丈夫だろ?」
「うん! もう大丈夫だよ!」
「では行こうか?」
「はーい!」
「了解です」
そう言うと三人は席を立ち上がり、レストランの外に出た。
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