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?「あ!狐?」
この山の中の病院は、よく獣を見かける。少女の唯一の楽しみでもあった。
?「綺麗な銀狐。スケッチしよっかな。確か、個々に色鉛筆が……。」
サラサラと素早い手付きで書いておく。この事が、少女の得意分野だった。
?「出来た。」
白と灰色を混ぜて作った銀色は何処か儚く澄んでいた。
もっと近くで見てみたい。あの銀狐の隣に行きたい。
そんな事を思ってしまい、窓から出る。
幸い、個々は1階だ。怪我することはない。
サクッ、サクッ、サクッ、サクッ―――
そっと近づく
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