美形と日記。

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ーー ーーーー ーーーーー俺様のとこにこいよ、可愛がってやんぜ? (何でぇ?) 何言ってるんですか!ーーは私のです!! ーーー ーー (ねぇ、仕事しよぉ?) ーーーー嘘吐いちゃいけないんだぞ!!!! かわ、い…。 ーー (どうしてぇ?) ーーー噂では会計様が仕事してないって。 ーーーー (してる、のに) (もう、疲れた…よ) ーー ー ーーーー ーー 「ん…」 頬を伝う冷たい感触に目が覚めた。 何だかとても酷い夢を見ていた気がする。 胸がギュ、と締め付けられるような、そんな夢。 「何…」 頬に手をやると、涙で濡れていた。 「…泣いてたのか」 ゴシゴシと涙を拭う。 どうして、っていうか。 その前にまず 「どこだここ…」 赤と紫の家具で統一された部屋は、衣類や教科書が散乱していた。 スン、と鼻を鳴らすと、埃の臭いを感じる。 「汚ったない部屋…」 てか赤と紫ってセンスないな。 目がチカチカして痛い。 もちろん俺の部屋でもなければ、こんな悪趣味な部屋を持つ友人もいなかったはずだ。 あ、いや、いたな、一人、…じゃなくて二人。 うん、いいやあいつらは別に。 バナナの皮で滑ったのは覚えているが、そこからの記憶がさっぱりない。 誰かが俺を自室へ運んでくれたのだろうか。 取り敢えずサッパリしようと、俺は洗面所を探した。
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