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「リリィよ、先ずは魔力を巧く調節する作業からじゃな」
この猫がお母さんみたいです。
「……え~と、この子の母親か?」
「そうじゃ」
胸を張る様に言うけど今は猫の姿だからどこか可笑しい。
「ところで、その姿はどうしたの?」
魔力を流すと姿が猫になって、気になる。
「これはのう、リリィの持つ魔力の属性が色濃く出たんじゃよ」
「え?どういうこと?」
「何、簡単なことじゃよ。
今までの魔法は妾の魂を経由して使っておったから妾が使えた属性を使えたわけじゃ。しかし今のは自分の力でやったわけじゃよ。
じゃからリリィの持つ属性が魔力を流された妾に反映された訳じゃ。」
「なんでお母さんに魔力を流したら姿が変わるの?」
「霊体が見える様にするには魔力を流すのが一番いいからじゃな」
「だとしたらボクの属性はなんだろう?」
「亡属性じゃ」
亡属性?何それ?
「え……」
ローブの人の方から反応が帰って来た。
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