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「失礼な者じゃの。
いくらギルド協会が関わっておっても、プライベートの話を素性の知れぬお前さんに、この子のトラウマを話すわけなかろうが」
「ふむ……確かにそうだな。
俺はギルド協会所属で帝王の座に就かせて貰っている者だ。本名は明かせない」
「なるほど、今代の帝王か」
あわわ……、帝王様だ……。
帝王はギルド員の中でも、とても強い七帝のトップで、ボクの憧れの人が目の前に。
「こんどは俺が君たちについて質問していいか?」
「やじゃ」
帝王様が目の前にいるっと、夢心地で入るとお母さんの一声で場が静まりかえった。帝王様に失礼すぎる。
すぐに謝ろうと帝王様を見ると……。
「ヒッ」
あまりのことに高く短い悲鳴をあげてしまった。
フードで顔はわからないけど、なぜか背筋が凍るように冷たいオーラが帝王様から漂ってくる。
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