第三漂流

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 浜田の家がある住宅地は、すぐ近くにショッピングゾーンがあるにも関わらず、相変わらず静かな雰囲気が漂っていた。日曜の昼3時過ぎは、更に緩やかな空気が流れていた。  何をする訳でもなくフラリと歩いてた僕は、思わず息を飲んでいた!  浜田が突然、家から出てきたのだ。やはり37歳には見えない若い雰囲気は、私服姿になって更に若く見える。とても、僕より年上には見えない。しかも、13歳の娘が居るなんて…。僕は軽い羨望(せんぼう)を覚えながら、浜田を目で追っていた。浜田はそのまま、すぐ目の前にあるパチンコ屋に入って行った。  僕も、そのまま浜田の後を追い、パチンコ屋に入って行った。  途端に、大きな音の音楽やパチンコの遊戯音に圧倒される!
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