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「隆之さん。みどりは本当に大丈夫でしょうか?また、同じ事をするとかは無いですかね?」
お母さんの顔が、不安でいっぱいになっていた。やはり、あの天真爛漫(てんしんらんまん)なみどりさんの自殺未遂は、お母さんの心を深く傷つけていた。
「隆之さんも、あれの父が大変厳しいのはご存知だとは思うんですが、あんな原因であんな事をしたものですから…。みどりと父が揉めたりすると、また変な事になりはしないかと…。」
お母さんの心配は果てがない位に、色んな事が出てくる様だった。
「今の所は、大丈夫じゃないですかね?お父さんんも流石に、退院直後にみどりさんを責めないでしょ」
イマイチ、回復を確信出来てない僕は、曖昧(あいまい)に答えるしかなかった…。高校時代に、僕とみどりさんの付き合いを、暖かく見守ってくれたお母さん。そのお母さんを、しっかり慰めてあげれない自分が、悔しくて仕方なかった!改めて、みどりさん達を苦しめてる原因の浜田博之に、胸の奥から怒りと嫌悪感が込み上げてきた!その怒りから、僕はつい、
「浜田って、どんな奴なんですか!あのみどりさんが、あそこまでなるなんて、信じられません。教えて下さい。」と、口に出してしまった!
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