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その物体はどんどん地面に迫っており、聞きなれたクールボイスを今は悲鳴に変えている
我が妹が現在進行形で落下中だった
「アルテミス!
このまま地面に落ちたらどうなる!?」
「死にはしませんが、大変不快な神経ショックに襲われます!」
死にはしないのは安心だが、流石に妹に不快な思いはさせたくない
だが、妹の落下スピードがあまりに速く、受け止めたら俺まで不快な思いをするだろう
「私が減速させますので受け止めて下さい!」
アルテミスが妹に手をかざす
すると妹の落下スピードが徐々に落ち始めた
これならいける!
俺は落下地点に入り、衝撃を和らげるよう、上手く足腰を使い受け止めた
「気分はどうだ? 小雪?」
「さい、あく 零兄」
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