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『ガアアアアァァァァァァ!!』
何処からか獣じみた声が聞こえた
「レイ兄、フラグ」
「建てた覚えはない
スノウ、分析できるか?」
「終わってる
○フォイ、状態以上、呪い、暴走」
なにやっているんだ? ○フォイ
少々呆れながら、声のした方を見ると、○フォイの肉体が変化していた
肌は黒く染まり、背丈が伸びる
腕も太くなり、長くなる
そして、頭から角が生えた
その姿はまるで・・・
「悪魔?」 「だな」
一匹の悪魔が佇んでいた
○フォイ改め、悪魔フォイは隣の腰を抜かしているやつに手刀を降り下ろした
中を舞う生首
魔族を見た若者たちが狂乱に陥り、逃げ惑う
「邪の宝具、ステータスエディション、能力、相手のステータス分自分に加算」
「なるほど、どんな相手にも悪魔フォイ分のステータス差が開くわけか
しかも、対象は」
「私たち、人外の性能」
「二人ともなにやってるの!
逃げないと!」
セナが俺達の腕を掴み、引っ張ろうとする
スノウにアイコンタクト
・・・確かに逃げるわけにはいかないよな
俺達は、セナの手を振り払った
「っ、どうして?」
説明する時間は、あるな
復活した勇者が頑張ってる
入試を担当していた先生たちはグラウンド全体に悪魔フォイが出られないように指定拒絶結界を張ってる
俺とスノウは最大級の不敵な笑みを浮かべていった
「セナ、決闘は終わってないぜ?」
「その、通り」
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