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「二人とも何言ってるの?
相手は魔族だよ? 殺されちゃうよ?」
「そんなこと言われてもなぁ」
袖を捲り上げるとそこには決闘の刻印が
○フォイの決闘宣言を受けたときについたもので、消えてないということは、まだ決闘は続行中だということだ
「でも・・・」
俺はセナの右肩に手を置いていった
「大丈夫だ
俺達二人なら、必敗じゃない限り、必勝だ」
「・・・なら、私にも何か手伝わせて
足は引っ張らないから」
せめてもの妥協案なのだろう、それを聞くと、スノウはセナの頭にポンッと手を置いた
「この通りに、復活魔方陣、いじって」
「分かった」
おそらく、セナに魔方陣の知識を流したのだろう
セナは復活魔方陣の一つに駆けていった
さてと
「さっきと同じだ、俺が前で、スノウが後ろだ」
「・・・レイ兄、考えがある」
そう言うと、スノウは念話で詳細を送ってきた
「オーケー、ならこれでいくぞ」
俺達は悪魔フォイに向き直る
すると、悪魔フォイは勇者をこっちに投げ飛ばしてきた
「邪魔だ」
俺は全力で勇者を蹴り飛ばす
勇者は遠くの地面に突き刺さった
これで邪魔物はいなくなった
「さて、決闘といこうか?
○フォイ君?」
「覚悟、して」
「ガアアアアァァァァァァ!!」
悪魔フォイは雄叫びをあげ、腰元のロングソードを抜く
すると、ロングソードがみるみる変化し、禍々しい大剣へと変化した
レイトと悪魔フォイが体に力を込め
激突した
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