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俺は銃を連射する
これで殺すつもりはない
スノウに行かせないための挑発だ
悪魔フォイは大剣で防ぎつつ、突っ込んできた
俺は無理な反撃はせず、回避または防御に専念する
こちらはあと一手で完成だ
スノウが終わるまで時間を稼げばいい
悪魔フォイは魔法も交えて攻撃してくるが、予測線をしっかり見ているため回避は容易い
しかも、苛つきが頂点に達したのか攻撃がますます単調になる
(レイ兄、出来た)
(レイト君、こっちも)
スノウもセナも出来たか
俺は後ろにバックジャンプ
それを追いかけるように悪魔フォイは剣を横凪ぎに振ってくるが、さらにバックジャンプして避ける
空中で双剣の射程を拡張
悪魔フォイは防御姿勢をとる
お前を攻撃するつもりはない
地面にV字を描くように斬る
一見意味のない攻撃に悪魔フォイは笑う
俺は最大級の笑顔と嫌みを込め言った
「その余裕、いつまで続くかな」
V字を描いた瞬間、今までの戦闘跡、足跡、スノウの書いたものが意味を持って、輝きだした
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