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「・・・終わったか」
「だ、ね」
二人でその場に崩れ落ちる
体力的には問題ないが精神的なやつだ
そのとき決闘の刻印が光を出しながら消えた
決闘終了のお知らせ
○フォイの家のものはすべて俺達二人の物となった
「とりあえず、目的達成だな
試験はどうなりそう?」
「普通、中止
けど、何か話し合ってる」
スノウの見ている場所を見てみると、大量の大人たちが何やら集まって緊急会議をしている
もうあの二人合格でよくね?みたいな会議だったらいいな
二度やるのは面倒くさい
まあ、よくてあの危険人物(俺達二人)と後処理どうする?という話だろうけど
あれ?
あの輪の中に、お爺さん?が入っていった
にしてもムキムキだな、あのおじさん
少し話すと、ムキムキのおじさんがこっちに来た
「お疲れさまじゃ
見事な戦いぶりじゃったぞ」
「それはどうも」
「ふぉふぉふぉ、そう警戒しなくてもよい
別にとって食ったりはしないわい」
その言葉を聞き、俺は臨戦体制を緩めた
にしても言葉だけなら年相応だけど、間近で見るとすごい体格だな
「それで、入試、どうなるの?」
「ふむ、決闘騒ぎは、まあ多目に見るとして、約千人が二人に蹂躙され殆ど戦いにならず、しかも一人は邪の宝具を使って魔族化、普通なら別の日に再入試じゃろなぁ」
「ですよねー」
俺達もここまでになるとは思ってなかった
正規プランなら、大半の心を折ったところで言葉で誘導し、裏切りを誘発
混乱させて、一気に○フォイを取る作戦だった
○フォイは意図しない形で俺らに一矢報いたのである
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