桜舞う宴

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「レイト様、スノウ様 おはようございます」 綺麗な挨拶をした燕尾服の男性は、この屋敷の執事長、ジーク・ボーレッツさんだ かなりのベテランで、○フォイ時代からいる執事だが、信頼に足る人で採用している 今は、新人のメイドや執事の教育係として仕事をしてもらっている 「やぁ、二人とも 今日は入学式ですね」 この一見熊に見える人は、オルネス・ライトさん 俺達が寮生活をするのでその間の内政をしてくれる ○フォイ時代、余計な発言で奴隷として働いていたが、俺達が家族もろとも連れ戻し、仕事をしてもらっている 「おはよう二人とも 別に昨日送別会したんだから寝ててもいいのに」 「そういうわけにはいきません 私は執事ですので」 「釣れないことを言わないで下さい 家族を救ってくれた貴方方には恩があるのです」 義理堅いなぁ、二人とも だからこそ安心して任せられるんだが おぶっていたスノウをオルネスの対面に座らせ、俺は横の席へ ジークが料理を並べると、三人で食べ始めた 「そういえば今日の入学式、国王が来るそうですよ?」 「? なんで、知ってる、の?」 「いえ、ツテで聞いたんです どうやらお二人を見に来るそうですよ?」 オルネスの言葉に二人とも苦笑する そりゃ今この国一番の注目株(危険人物でも良し)だからなぁ 国王は俺たちを見極めたいのだろう
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