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確かこの門に迎えの先生がいるはずだよな
「いない、ね」
「まあ、待っていれば来るだろ」
「そう、だね」
一時間後・・・
((いくらなんでも遅すぎだろ・・・))
現在8時、在校生が登校し始め、奇異の視線を向けられる
制服を着ていない為、声すらかけてもらえない
何で入学式の朝一にこんな目に会わなくちゃならん
「仕方ないから、誰かに案内してもらうか・・・」
「うん さすがに、恥ずかしい」
スノウが赤くなり俯くと、校門前の時間が止まった
魔法を使ったわけではない
ただ、スノウの姿を見て全員の足が止まった
お前ら全員ロリコンだな
妹はやらんぞ
とは言え、足を止めてくれたのは好都合なので近くにいた女の人に声をかけることにした
いかにも、女侍、という表現が似合いそうな風貌の方で、背中には長槍をいれる袋を背負っている
「すいません
少しいいですか?」
「何だ、私に用か?」
「はい、実はここに入学することになりまして、朝に校門前で迎えの先生が来ることになっていたんですが、一時間ほど待ちぼうけをしまして・・・
よろしければ、学校を案内してほしいのですが・・・」
女の人は、それを聞くと流水のようなポニーテールを揺らし苦笑する
「それはライト先生だな
分かった、私が代わりに案内しよう」
快く引き受けてくれた
感謝感謝
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